【鳥羽展望台】パールロードを走ってきた話【絶景】
【走行距離 40.7km】
【獲得標高 741m】
2021年1月1日、私は三重県鳥羽市のホテル、ロードイン鳥羽にいた。
2020年〜2021年にかけて一人、年末年始ライドのため三重県を訪れていたためだ。この日はパールロードを経由し御座白浜海岸へ向かう準備をしていた。
本来の目的はパールロードを走り、鳥羽展望台からの景色を眺め撮影すること。追加で御座白浜海岸へ行こうと決めた理由は、大晦日の夜にパールロードを走った先駆者のブログ記事を読み、一日で鳥羽市から海岸まで行けると知ったためである。
ただ、左膝裏に痛みを感じており、走りきれるかかなり不安ではあった。そのため、入念にマッサージをした結果想定していた7:30のチェックアウトよりも遅い、9:00のチェックアウトとなった。折角三重まで来たのだから行けるところまで行きたい気持ちと、体の状態は反比例している。心のケアとしてのサイクリングに重きをおいていたが、体のケアもしないといけないと、このとき痛感したのであった。
ゆったりとしたチェックアウトにはなったが、白浜海岸に行けなくとも、膝裏の痛みをごまかしてでもみたい景色、撮りたい風景がある。重要なのはパールロードなのだ。鳥羽展望台からの景色こそ一番求めていること。どんな景色が見れるか、ぽわわんと想像しつつロードバイクを組み立て、10:00に走り出した。
【鳥羽駅〜鳥羽展望台】
鳥羽駅からしばらくは近鉄と並走し、海沿いを走る。鳥羽展望台までは12km。1時間くらいで着く計算でいた。
事前に先駆者たちの記事を読んでいたことから、パールロードの入り口は曖昧であることはわかっていた。
そのため、標識を見て「おっ、こっからパールロードか」と勘違いしそうになりかけることも予習済み。
パールロード入口までは基本山道を走る。細かなアップダウンが定期的にある区間。細かなギアチェンジと、曲がり角を曲がると不意に目に入る海の景色に心をわき立てていた。
ロードイン鳥羽…鳥羽駅から走ること約1時間。※すでに予定より遅れているのは内緒。
山道を抜けると[麻生の浦大橋]が見えた。
遠目に見てもわかる大きな橋であり、パールロードのチェックポイント一つである。
麻生の浦大橋は1973年に竣工された橋で全長196m。鳥羽十景の1つとのこと。
なお、今回行く鳥羽展望台からの景色も鳥羽十景の一つに含まれる。
持論ではあるが、美しい海を見るのに重要なのは、太陽の位置と考えている。正確には光の角度である。
写真を撮るとき、逆光にならない、順光の位置で取るのが最も美しく撮影できると考えている。
※決して手抜きではない、楽をしている、と言っていただきたい。
そのため、正午の段階で鳥羽展望台にいれば太陽は天辺。順光で綺麗な青の海を撮れると考えたのだ。
ただ、鳥羽展望台までの道のりはあまりにも道中立ち寄りたいポイントが多い‥。基本山道なので海の見える休憩ポイントで止まりたくなってしまう。※麻生の浦大橋からはほぼヒルクライムだから仕方ないね。
そのため、ペースは若干ゆったり。おかげで鳥羽展望台に到着するころにはもうお昼。
ある意味狙い通りではある。出発から約2時間。ということは…鳥羽駅~鳥羽展望台、距離は12km。
時速6kmて。まぁゆるポタなので、よいですよ、えぇ。
【鳥羽展望台】
以下展望台からの写真を。言えることは一つ。
晴れて、良かった。
嗚呼、絶景也。
水平線くっきり。空の青さより蒼い海。透明度が高いからだろう
海中の岩石の黒さがそのまま見える。
空には白雲浮かび、降り注ぐ太陽光。
リアス式海岸特有のギリギリまで木々が生えている海岸線。
‥あまりに居心地が良すぎる。ここをキャンプ地としたい。
事前に景色がいいことは調査済みであり、絶景は約束されていたが‥まさかここまでのものだとは思っていなかった。期待以上のものに出会った。やはり、実際に現地に赴き、自分の目と、耳と、肌と、心で触れるものは、検索で見るだけよりも、遥かにずっっっと素晴らしいと、改めて思った次第。行けるときに、行く。それが大事だ。
【御昼ごはん】
本日のお昼ごはんは鳥羽展望台でのカキフライ丼。この日は元日であり、お味噌汁が
伊勢海老お味噌汁にグレードアップ。
三重の名物、牡蠣と伊勢海老を図らずとも同時に堪能できる機会に恵まれた。
サクサクのカキフライ、一口かむと溢れ出る海のエキス。かかっているソースは甘じょっぱい。ポリポリした食感のたくあん、お口直しにすする伊勢海老ミソスープは、一口で口の中が海老ィ!で満ちる。満点ですね。最高のお昼ごはんでした。絶景も、食事も、ここは天国かと見間違うほどの幸福感に包まれる場所でした。しかもお値段なんと「1,100円!」や、安い!!!
…もう、ゴールしてもいいかな(まだ2021年初日なのに完全優勝かましたあとのコメント)
【鳥羽展望台〜面白展望台】
残りはパールロード完走を残すのみ。鳥羽展望台でお腹と心を満たし出発。元気一杯、もう誰も自分を止められないぜ!とイケイケドンドンであったが、絶景はそれを許しくくれない。だって、こんな景色見たら立ち止まって写真撮りたくなるじゃないか。
鳥羽展望台から少し走ると急坂(下り)があり、まるでジェットコースターに乗ってる気分。ふと振り返ると先程までいた展望台が見える。これまだ絶景也。
鳥羽展望台から面白展望台までは海岸線とさよならし、
また山道をひたすら走る。ダウンヒル基調かつ、横風が強く煽られるため、非常に怖い。風で体力を奪われつつ、たまにヒルクライム。結果、中途半端に上がった体温を手袋の着脱で調整をする必要あり。
【面白展望台〜志摩スペイン村〜鵜方駅】
鳥羽展望台から走ること約1時間。面白展望台。
から的矢湾大橋までは約10分。かつて有料道路であったことを伺わせる、料金所跡地らしきスペース
を、すぎると、左手に安乗灯台を見れる。
パールロードの終点はまたヒルクライム。突然の急坂に驚かされる。
的矢湾大橋を渡りゆるゆると走り鵜方駅まで約30分。鵜方駅からは輪行で伊勢市駅へ直行。
持論だが、伊勢志摩のいいところは困ったら近鉄に乗って伊勢市駅まで脱出できる点だと思う。
疲れたら輪行し時間節約。なにより鉄道旅は楽しい。走りたいところは自転車で。
移動が大変な個所は輪行。ん~鉄道は便利だねぇ。
【本日の温泉】
本日立ち寄った温泉は「みたすの湯」です。伊勢市駅から10分のところにあります。
施設はお客さんが多く、若干密?サウナ、露天風呂、電気風呂完備。サウナは非常に熱く、60℃近く
あった記憶あり。テレビが露天風呂にもあったのは驚いた。
館内は食事も提供しています。支払いpaypayOK。
【まとめ】
とにかく鳥羽駅から鳥羽展望台まで、鳥羽展望台からの景色が素晴らしい、それに尽きるライド。
このライドを通じて、景色が良く、ごはんがおいしく、適度にヒルクライムができ、
輪行して温泉には入れれば幸せである、と改めて実感した。
また訪れたい場所が増えた。また会いに行くよ。