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ロードバイク旅の記録

【奥久慈パノラマライン】新緑が美しい北茨城を走ってきた話【袋田】

なかなか知られていない、けれどもとても走りやすい(当社比)、北茨城にある【奥久慈パノラマライン】を走ってきました。

 

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【訪問日:2021年4月10日】

 

【奥久慈パノラマラインライドまとめ】

・Cafe遊森歩以外食料補給地、自動販売機すら無。鬼。
・路面状況Good、車の往来ほぼ無。走りやすい!
・袋田側スタートルートは基本下り。楽。

・鉄道、バスなどの公共交通機関が不通。よって走行不可になった場合の代替手段は無。ファイト!

 

 

常陸大子

 

奥久慈パノラマラインを走るきっかけは春の青春18きっぷの有効期限切れ。ただの紙切れになる前にどこか走りたかったのです。最寄り駅はJR水郡線袋田駅。しかし事前にGoogleマップで周辺施設を調査したところ袋田駅は周囲にコンビニがないことが判明。そこで今回はコンビニと道の駅が近くにある常陸大子駅で下車を選択。

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品川駅。始発の常磐線に乗車します。


ロードバイク乗りたるもの、午前中から走り回りたいもの。加えて水郡線はローカル線。一本乗り遅れたら次は一時間後がざらにあります。つまり始発での移動がマスト。眠い目をこすって始発の常磐線に乗るべく品川駅へ移動。普段よりずっと早起きして出かけるとワクワクするのは、少年心が目覚めるからだろうか。

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水郡線水戸駅の時刻表。ザ・ローカル線。大好き。
 
常磐線は不思議な路線で、天王台まではビルと住宅が建ち並ぶベットタウン特有の光景が広がるも、利根川を渡り取手に到着して以降の車窓は辺り一面に緑が生い茂る光景を見れる。加えて駅間が長いから、町、土地、町、を交互に見ることになる。個人的には土地の部分が好きだ。だだっ広い平野と緑を見れるから。
ただその光景も長いと飽きが来てしまうもの。ウトウトしていると乗換駅の水戸駅に到着。危うく乗り過ごしかけたのは内緒。

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水戸駅構内にあった水郡線全線開通を祝うモニュメント。
今回乗車するまで知らなかったのですが、水郡線は2019年の台風19号の影響で袋田~常陸大子間が不通だったそうです。それが2021年3月27日に全線開通。つまり、今回のライドは全線開通直後の路線を利用でき、タイミングが丁度良かったわけですね。

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水戸駅停車中のキハE130系飯山線を走るキハE110系とは別物。

水戸駅始発郡山行待ち水郡線ですが、乗客が多く驚きました。全線開通直後だっからでしょうか。また、乗車後のアナウンスで知ったのですが、1号車は郡山行、残り3両は常陸大子止まりとのこと。自分が下車するのは常陸大子輪行時の癖で一番前に自転車を置いてしまいましたが、郡山行き乗客のスペースを塞いでしまったと考えるとミスだった可能性があるなと反省。事前調査不足でした。

 

さて、水戸出発から約40分後、列車は山方宿駅から久慈川に沿って走ります。緑色の山々と翠色の川が美しい。これは今回のライドも期待できそうです。

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袋田の滝に寄り道

  

常陸大子駅で下車し輪行解除。当駅は個人的初見だと読めない駅名ランキングにラインクインしました。駅前でギター片手に長渕剛「乾杯」を歌っているおじさまがいたのが印象的。北茨城の民は駅前路上ライブをするのが日常なのか…?

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常陸大子、綺麗な駅舎でした

さて、奥久慈パノラマラインへ行く前に。Googleマップで気になっていた【袋田の滝】にちょっと立ち寄りました。ライドと観光の合わせ技です。このスタイルは結構気に入ってます。袋田の滝までの道中の風景が素晴らしい。パノラマライン行く前からもう満足感有り。北茨城、ええやん…。

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袋田の滝、入場料は300円でした。滝はすぐ見れるわけではなく、トンネルの先にあるのだそうで。まるで魔界への入口のよう。でもトンネル内は電灯があるので安心して歩ける親切設計。

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トンネル内部から見える袋田の滝もなかなか乙。



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また、訪れるまで知らなかったのですが、袋田の滝華厳の滝袋田の滝那智の滝から構成される日本三名瀑の一つであるそうです。那智の滝は昨年の8月に訪れたので、あとは華厳の滝か…。行かなくては(使命感)

 

そうそう、袋田の滝までの道に立ち並ぶお店の中でも個人的おすすめなのが【まるせんや】の塩つくね。程よいしょっぱさとコリコリした触感のつくねがグッド。お店の方も親切な対応をしてくださったのが好印象でした。※このお店に立ち寄ったきっかけは大鵬関の優勝額縁が店内にあったこと。びっくりしました、お店の方曰く、実物だそうです。

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これはごりっぱ。巨人、大鵬、卵焼きで有名な大横綱

 

Cafe遊森歩(ユーモア)へ

 

袋田の滝を堪能し、いよいよ奥久慈パノラマラインへ。県道461号線から奥久慈パノラマラインへ合流する分岐点は青看板が目印になります。

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ここで水戸方面へ右折します

 

 

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袋田側のパノラマライン入口。

 

前述したとおり、奥久慈パノラマラインは補給地点が皆無です。唯一の補給ポイントが【Cafe遊森歩】さんです。袋田側から走り始めるとすぐのところにあります。最初で最後の補給ポイント、立ち寄ることをお勧めします。f:id:yoichi_411:20210505182427j:plain

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今回注文したのはケニア。メニューの解説にあるように苦み抑えめでとても飲みやすかったです。自分はカフェインを摂取すると心臓がどきどきしてしまうのですが、ここのコーヒーはそんなことなく。非常においしくいただけました。木目調の店内にある薪ストーブとBGMがそうさせるのか、心が非常に穏やかに。まったりとした時間を過ごせるステキなお店でした。

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ほっこり空間。ライド前からもう満足。



 

奥久慈パノラマラインを駆ける

 

Cafe遊森歩でまったりした後、いよいよメインディッシュの【奥久慈パノラマライン】へ。全長約15kmをゆったりとフォトライドしていきます。

 

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この区間、秋口に走るとまた美しい景色が見れそうだなぁと思える。山肌が薄緑色。春の訪れを感じる。青空との対比も美しい。

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この風景がパノラマラインと命名された由縁だろう。(他、開けてる箇所は少ない)

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おばあちゃんが荷物篭背負って歩く、昔話に出てきそうな光景。

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 男体トンネルから男体山方面を望む。



 

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古分屋敷橋。語感が産屋敷に似ている。奥の山は男体山

日光にある男体山とは別物。

 

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奥久慈パノラマライン終点。さらっと終わります。

 

 

奥久慈パノラマライン完走した感想ですが、袋田側からのルートは基本下り基調で非常に走り心地がいいです。比率でいえば登り7:下り3くらい。(当社比)。ガードレールも整備されており、車のすれ違いも可能。センターラインはなくとも路面状況もよし。快適に走れる林道と言えるでしょう。ただ、街灯がないので日没後に走るのは自殺行為かと。日中に走ること推奨です。

 

パノラマラインは県道322号線に合流して終了します。ここから水戸を目指してひたすら南下。パノラマラインでは車の往来が全くなかったのに対し、県道118号線は後ろからトラックがビュンビュン来ます。恐ろしい…

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後ろからくる車に注意しつつ2時間ほどで水戸市内に到着しました。 

 

本日の温泉

本日の温泉は【いちの湯】さんです。 入浴料は土日祝日690円。しかしこの日は偶然にも男性の日というサービスデーであり、500円で利用できました。圧倒的感謝。サウナ水風呂外気完備の花丸温泉でした。

 

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最後のお楽しみ、それはセイコーマートです。以前北海道へ行った際に立ち寄って以来贔屓にしているコンビニです。全国展開はまだでしょうか、遅くなっても知らんぞい!

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皆大好きセイコーマート。一番気に入っているのは…ホットシェフです。

 

セイコーマートで買い物を済ませ、赤塚駅でリタイア。

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ライド後の食事は高カロリーでも仕方ないね。

 

まとめ 

 

北茨城、いいところだ…。奥久慈パノラマラインはもちろん、袋田の滝セイコーマート、温泉。完璧ですね。18きっぷのシーズンになったらまた会いに来るよ。