イチログ

ロードバイク旅の記録

【富士山スカイライン】標高2,400mまで登ってきた話

/^o^\フッジッサーン フッジッサーン

 

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隠すことはないのですが…ワタクシ、富士山大好きなのです。でもまだ富士山を「自転車で」登ったことがなかったのです。なので行ってきました。自転車で行ける峠国内標高2位、富士山スカイライン。※1位は乗鞍。

 

結果から書くと、自走で到達した過去最高標高のライドになりました。

只管登り続ける、過酷なライド。しかし達成感はとても大きかったです。

やっぱり日本一の山は最高です。富士山、好きだぁっ!

 

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今日からお前は、富士山だっ!©松岡修造さん

 

そして愛ゆえに富士山をぐるっと一周する「ふじいち」もやってきました。

そう、「富士山スカイライン」は「ふじいち」の道中に入れました。

「ふじいち」はまだ別の記事で。今回は富士山スカイラインに特化しました。

 

【走行日:2021年5月29日(土)】

 

【富士山スカイラインまとめ】

・スタートからゴールの 富士宮口五合目まで34kmで1,900mUP。過酷。

・唯一の補給ポイント,森の駅富士山(水ヶ塚公園)までは約10km,約1,000mUP。

・水ヶ塚公園が標高1,500m,富士宮口五合目は標高2,400m。距離は約15km。

・頭痛吐き気眠気を感じたらすぐ休憩すること!高山病発症してます!

 

【道の駅すばしり〜水ケ塚公園】

時刻は午前4時40分。ライドの起点は道の駅すばしり。道の駅から少し下り、陸上自衛隊滝ケ原駐屯地を曲がると、静岡県道23号。ここから富士山スカイライン開始です。

 

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県道23号は真正面に富士山を見据える道です。路面状態はガタついていなく、非常に走りやすい。(ただし傾斜は10%がヒタスラ続く…)

横を見ると陸上自衛隊の施設があったり。早朝から走ったためか、元から交通量が少ないのか、往来する車がほとんどなく、非常に快適に走れました。

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馬返し。富士山スカイラインにもあるんですね

馬返し付近から富士山が見えなくなり、森林地帯に突入。

樹海をさ迷っているような感覚です。

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水ケ塚公園に至るまでずっーとこういう風景。

道中もちろんコンビニ、手洗いなしです、やったね! 

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走り始めて約2時間、ようやく県道23号線の終点、

太郎坊洞門、及び御殿場口への分岐点です。びっくりしたことにまだ10kn。

お、おかしい、体感的にはもっと走っているはずなのに…_(:3」∠)_

 

太郎坊洞門から152号線に入ります。すこーしだけ下り、15分ほど走ると森の駅富士山(水ケ塚公園)に到着。正真正銘最後の補給ポイントです。

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霧に囲まれる森の駅富士山。

この日は風も強く、曇っていたこともあり、非常に寒かったです。

すでに標高1,500m。気温は100m登るごとに-0.6℃下がるということは…

スタート地点から大体6℃下がっているわけで。真冬のような寒さを感じつつ手洗い休憩です。

森の駅富士山の営業時間は午前9時からなので、到着した午前7時は営業時間外。しかし自動販売機は動いており、24時間開放されている手洗いもありました。

森の駅富士山の営業時間、詳しくは↓

pica-corp.com

 

 

 【水ケ塚公園~富士宮口五合目】

さて、ここからが本番です。スタートから既に1,000m登ってます。更にもう800m登る。。。気温が下がるのがわかっているので、ウィンドブレーカーを着込みライドスタート。モンベルのブルーウィンドブレーカー、サイクルウェアのポッケに収納できる小ささにまで畳めるので重宝しています。

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元有料道路を示す料金所跡。1994年まで有料だったそうで。

 料金所でパシャパシャしていると豪脚のローディーが颯爽と走りぬいていきました。あまりの速さに追いつこうとも思わず。まぁワタクシのライドはゆるポタなのでね、のんびりとゆるゆる行くのです。

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二合目。まだまだ1,600m。

…と、ライドを思い出しつつ書いてますが、個人的に一番きつかったのが

二合目から三合目にかけて、残り9km~5kmでした。

疲れすぎなのか、お腹すきすぎなのか、走っていて眠くなってきたのです。

 

これにはびっくりしました。呼吸が浅く、きついはずなのに、脳が眠気を感じてウトウト。骨伝導イヤホンから聞こえるオーイシお兄さんの熱い歌声も子守唄に聞こえるレベル。目を覚ませ僕らの世界が何者(睡魔)かに侵略されてるぞー

 

流石にまずいと思い、七曲駐車場で補給休憩。道の駅すばしり近くのローソンで買っておいたシュガーデニッシュにかじりつき、事なきを得ました。

※ライド終了後に症状を調べたところ、ハンガーノック+高山病と判明。

低酸素とエネルギー消費量の高さ、油断してました....

 

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すっごく眠くなった七曲。パン食べなかったら走りながら寝ていたかもしれない…

ここから少し楽になりました。補給休憩、本当大事です。富士山スカイラインは休憩できるスペースがあまりないので、100m上がるごとに休憩してもいいかもしれません。

 

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三合目。標高2,000mの区切りはテンション上がりました。

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四合目。標高2,300m、残り100m!(しかしここからがきつかった!)

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富士宮口五合目のレストハウスが見えた!

スタートから5時間。時刻午前9時。登り、カーブ。これらがずっと続き、補給もほぼ底をつき、足もガクガク。酸素は薄いし、寒いし…でも、空にぐっと近づいてきました。

 

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方角から考えるに眼下に見えるのは富士宮市

この時ばかりは雲海晴れてくれ!と願ったり。

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雲海と青空に千切れ雲。撮影してると豪脚ライダーが下山していきました。
友人曰く豪脚さんはこのあとあざみラインに行くと言ってたそうです。

 

残り100mを20分かけて登っております。目の前の光景は…

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ご覧のように灰色。

 

しかし最後のカーブを曲がると

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灰色の空が晴れて、

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富士山近い!

                🗻!


富士山が灰色の雲を分断しているかのように、爽快な青空が広がっていました。疲れと寒さからあまり長いできませんでしたが、体調が万全なら、いつまでも眺めていたい青空でした。吸い込まれるような、青でした。

 

ということでゴール!

 

 

 

 

登り切ったらやってみたかったのが2,400mでおにぎりたべること!

60円で買ったものですが、なかなかに美味しかったですぞ。

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えっ、ごはんならレストハウス使えばいいじゃん、という声があるかもしれませんが、残念ながら火災のため営業休止しておりました、以前富士山登山した際利用しただけに、非常に残念です。。。

手洗いは仮設トイレがありましたので、そちらを使えば良きかと。 

 

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準備が出来たのでダウンヒル開始です。レストハウス近くより少し下ったところにある駐車場からなら車体と富士山を収められていることを知りました。

 

で、ここから800mを一気にダウンヒル足柄峠で落車してから、恐怖を強く感じるようになってますね、ハイ。常時ドロップハンドルを握って、ブレーキかけっぱなし。ずっと前傾姿勢で固定。ダウンヒルは心臓と腕と精神に悪い。本当、落車してから怖がりになってしまってる。。。

とはいえ、恐怖を恐怖として受け入れないと始まらないので、今は自分が怖いと思っていることを、大切にしていきつつ。少しずつ慣れていこうかと。

 

【感想】

富士山スカイラインを完走した感想ですが、富士山スカイラインは道中の撮れ高はあまりないと思います。それは決して景色が悪いためではなく、撮影ポイント見つけようにも、疲労と低酸素で頭が回らないためです笑

 

なので補給は必須です!あとはダウンヒルの防寒対策。レインウェア+ネックウォーマー+サングラス+ウィンドブレーカー+ウィンターグローブを使ったので、寒くはなかったです、が、森林限界を超えてる故の強風!横から煽られるのはなかなか…後方からくる来る車に存在を認知してもらうためのライト転倒は必須です。

 

補給と休憩はたっぷりとり、松岡修造さんに祈って、天候を張れにしてもらえば、富士山スカイラインは非常に良い経験になると思います。