【沼津土肥線】駿河湾越しの富士山を見てきた話【駿河湾フェリー】
海の先に富士山が見える写真を見たんです、
Twitterで。投稿者さんに場所はどこか尋ねると、
静岡の県道17号線だと教えてくださりました。
もういくっきゃないなと。ということで
駿河湾越しの富士山を見に沼津土肥線(静岡県道17号線)を走ってきました。
【沼津土肥ライドまとめ】
・沼津~大瀬崎間は富士山+駿河湾が良く見える!
・大瀬崎~土肥間は山道。200mアップ200mダウンが繰り返します。
休憩できるとしたら、井田、戸田くらい。それ以外は岬と山。補給なしの山間部+海沿いのシチュエーションは和歌山の白崎海岸に近い。
・全体を通じて食料補給地がほぼありません!ハンガーノックに注意!
・走行不可になった場合の代替手段はないものと考えていいと思います、走りぬきましょう!
【朝食@沼津:金目鯛の煮つけ】
冒頭にも書いたように、ライドのきっかけはうりぼう(@SyMrn7)さんのツイートを見て、いい写真だと感じたため。Twitterを見てると思わぬ景色を見れるから、やっぱりTwitterはやめられないな(依存症)
わざわざ黒枠引いていただきありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。
— Yo-ichi (@Shu41Gakuburo) March 14, 2021
なるほど、県道17号線ですね、わかりました、
返信ありがとうございました!
さて、17号線を走るルートですが、
大きく3つあると思います。
①伊東から東伊豆からぐるりと回り、下田経由で西伊豆に回る、イズイチルート
②清水からフェリーで土肥、土肥から沼津までライドルート
③沼津からライド、土肥から清水へフェリールート
①はとても走れる気がしなかったのでパス。
②なら早朝日本平を走って、夕方富士山見ながら沼津へいける。②がいいなぁと思えど、最寄駅から清水駅までの移動時間、清水港からフェリーが出発する時間を計算すると不可能と判明。
脳内CPUが計算した結果、選ばれたのは③、沼津スタート、清水ゴールルートでした。
ということで沼津駅に到着。時刻は9:30。
この日も早起きして最寄り駅から輪行したため、朝ごはんを食べる時間はなく、もうお腹ペコペコ。
では何食べるか。せっかく沼津に来たのだから海鮮でしょう。てことで朝ごはんを食べに【沼津 みなと新鮮館「あじや」さん(@numazukou_ajiya)】に伺いました。
目当ては金目鯛の煮つけことシャイ煮定食。
これが実に美味でした。
@numazukou_ajiya さんのシャイ煮定食(金目鯛姿煮定食)、あましょっぱいたれで味付けされたホクホクの白身が美味。尻尾も目玉も美味しく頂きました。ショウガ、ネギで味変もできて大満足、また行きます、ごちそうさまでした! pic.twitter.com/JteuhmoEgI
— Yo-ichi (@Shu41Gakuburo) April 4, 2021
実は金目鯛の煮つけは人生初実食。あっさりとした味付けで食べやすかったです。よく煮込まれていたおかげで背びれも食べれました。美味しかったなぁ。
【沼津~大瀬崎】
ゆったりとくつろいでいるともう12:00。グーグルマップ先生曰く、沼津か、土肥港までは4時間30分とのこと。
清水港行のフェリーは17:45出発‥
であれば余裕!これだけ時間あればゆっくりとはしってもええじゃないかと油断しつつ県道134号線を南下、一路県道17号線へ。
17号線に入ると、早速駿河湾が右手に見えてきました。この駿河湾、最深2,500mあり、日本一の深さを持つ湾だそうです。乗鞍が2,700mなので、それとほぼ同等。
なおかつ静岡は富士山もあるので、日本一高い山と日本一深い湾を持つわけですね。
ぶらりと17号線走り始めると右手に淡島が見えます。周囲には何やら観光客がわさわさと。
違うのは全身で主張する推しへの愛。そう、淡島がある内浦付近はラブライブサンシャインの舞台でもあり、多くのラブライバーが巡礼している場所でもあります。なんでも作品が公開されてから沼津を訪れる観光客が数倍になったとか。
自分もゆるキャン△聖地巡礼を幾度もしているので、作品のファンが聖地巡礼する気持ち、よくわかります。コロナ禍なので迷惑をかけない範囲で巡礼を楽しみ、お金を落としていくことで、経済を回していく。それが街、作品のためになるはずと信じてます。(という大義名分で観光するたび観光地でご飯もりもり食べちゃうのはナイショ。)
ラブライブサンシャインはリアルタイムで視聴していましたが、ちゃんと舞台をを訪れたのは今回が初。ただアニメ本編ではどのような風景描写だったかは朧気でしかなくなってしまってましたので、改めて作品見返そうかなと思ったり。ちなみにあたしの推しメンは国木田花丸ちゃんです。いっぱい食べる子、いいよね…。
【撮影に困らない区間、沼津~大瀬崎】
淡島を横目に先に進み、西浦小学校付近に来ると海岸線沿いに走れる区間に。ここから大瀬崎までは真横に富士山と駿河湾を一緒に見える区間、そして撮影が捗る区間です、いやだって、海×富士山の組み合わせだけでご飯10杯行けるのに、桜が追加されたら、もう…。ねぇ?堪らりませんよ。滾る。そして、果てます、果てます。
いや~、撮影が捗る捗る。桜が残っている想定外のおかげで撮影時間が伸びに伸びました。予定より時間がかかっちゃます。仕方ないね。前々から桜+富士山の組み合わせをフィルムに抑えたいと思っていたので、叶えられて満足です。
撮影してると、車やバイクがビュンビュン走っていきます。きっと移動するだけならば、ロードバイクよりも自動車やバイクの方が確実に楽です。
スピードは出ないし、ガソリン、エンジンは付属していない。頼れるのは己の体のみ。食費や車体、自分の体のメンテナンス費用が掛かる、と、よくよく考えるとコスパは非常に悪いロードバイクですが、撮りたいと思ったタイミングで停車し、撮影できるのがロードバイクの魅力だと、改めて思った次第。
【大瀬崎~出会い岬(戸田)】
大瀬崎以降、県道17号線は南下していくため富士山は風景からフェードアウトし、山道がコンニチハ。ここからがヒルクライム区間。ひたすら山道、時々海です。なので、もし富士山+駿河湾+ロードバイクの構図で写真を撮ることが狙いならば、大瀬崎以降は走る必要はないと思います。
今回は土肥港駿河湾フェリーに乗るのも目的の一つ、かつ、お家に帰るための生存ルートなので先へ進みました。
少し調査したところ、西伊豆の陸路が整備されたのは昭和40年代だそうです。その時代に道を開いてくれたからこそ、今こうして走ることができると思うと、実にありがたいなぁと思うものです。
ただ、大瀬崎から井田までは一度登って、下る。
井田から戸田までまた登って、下る、という構造になっているのはきつかったです汗
走ってわかったのが、県道17号線は休憩ポイントがあまりない上、車の行き来が案外多いこと。10分に一回は車が前から来るor後方から僕を抜いていきます。疲れからうっかり道路の真ん中を走ったりしたら轢かれかねません。
【出会い岬(戸田)~土肥】
さて、出会い岬で撮影がてら一旦停車しているときにふと時計を見ると、時刻は15:30。清水港行のフェリーは17:45発。フェリーの時間に間に合うか、不安になってきました。
青看板を見るに戸田から土肥まで16km。平坦の道なら16kmくらい、なんとかなる。しかしここは山間部だ。かつ未走破区間。本当に間に合うのか...?フェリーに乗れなかったら宿泊?それとも下田まで走る?いや、ナイトライドは怖い...
等々、思えど、前に進まないと始まらないので前進。
するはずだったんですけどね、桜のトンネル見ると止まっちゃいますね。
桜のトンネルやぁ‥満開のときに来れたら、どれだけ素晴らしい景色だったのだろう‥ついゆったり撮影していましたが、当然ながら時間はどんどん進んでいます。急がねば…。
出会い岬から桜のトンネルをくぐると戸田の町までは長い長い下り坂。ということはここからまだ上り坂なわけで。進めど進めど上り区間。
本当に進んでいるのか。食料がおにぎり一個しか持参していないから、スピード出しすぎたら疲労でハンガーノックにならないか。でも、このペースでフェリーに間に合うか。変わらぬ山の風景を見れど不安は募る。。。山間部は看板がほとんどない+スマホ見る余裕ないことが不安をさらに大きくする。
結果から言うとフェリーは間に合いました。
土肥港に到着したのが出発30分前の17:15。事前調査で調べ切れていませんでしたが、乗船20分前に自転車は土肥港に居る必要があるそうです。何とか間に合ってよかった‥受付をしてからは安心感からか途端に右足が吊ってしまいました、いやでも本当、間に合ってよかった‥。
フェリーに間に合った要因で考えたられるのが、SDPペダルとSPD対応シューズの導入。
今まではフラットペダル、かつスニーカーだったのでペダルを踏むことでしかチェーンに動力を与えられていませんでしたが、SPD仕様シューズにしてからは足を引き上げることでも前への推進力を加えることが可能に。今後もSPDシューズ、愛用していきます。
【駿河湾フェリー】
あとは優雅に船に揺られて移動だけです!
清水と土肥を結ぶ県道223号線は海上にあるので、移動はフェリーなのです。
清水~土肥間の運賃は、大人 2,300円、自転車 500円。乗船は乗用車、バイクより早く、徒歩利用者と同じタイミング。出発20分前に乗車個所にいる必要がある。乗船時に切符を渡す。船内は飲食店あり。運行中は自転車に戻れないので注意、です。
夕焼けを見ながらの船旅‥いいものですね‥(強風ですごく寒い)
ライドプランにフェリーを使っての海上移動を組み込んだのは初めてでしたが、トラブルもなく、のんびりと移動を楽しめました。
ただ、サイクルジャージでいると、どうも周囲に馴染めてないのがわかってしまいました、まぁ格好だけ見るとぴちぴちの変質者ですし笑
上着はウィンドブレーカーで代用できるので、問題は下ですね。今度からフェリーに乗る際は短パンを履くようにしましょうね。
船に揺られること1時間15分。清水港に到着。ここから本日の温泉へ向かいました。
下船時感じたのが、清水は都会だ、ということ。ライトアップされた観覧車を見たときは未来を感じましたね。西伊豆との発展速度の違いを視覚的に感じます。
土肥と清水の違いはなんだろうと考えると、
平坦な土地があり、線路、道路を整備できているか
お店や病院、道等のインフラがあり、人の出入りがあるか
この2点が発展速度の違いにつながってると思います。
清水は2つを満たしている。土肥は満たしてない。しかし、山と海が近く、少し走っただけで絶景。食糧不足による命の危機を感じられるのが、土肥‥西伊豆の魅力。
そう、清水の魅力と土肥(西伊豆)の魅力は正反対なので、それぞれの良い点を体感できる、駿河湾フェリーはよいものだなぁと思った次第。
【本日の温泉】
今回は草薙にある【あおい温泉草薙の湯】に立ち寄りました。
入館料は850円。サウナ水風呂外気温完備。温泉から出るとすぐに飲食休憩スペースがあるのがずるい設計で、ついつい食べちゃいますね。免疫アップライスを頂きました。メニュー表にある商品名を見て即オーダー。何が出てくるかと思えば、鯖のから揚げ、きのことパプリカの炒めものに水菜がまぶしてあるガーリックライスが出てきました。これがまぁ美味しいのなんの。ヘトヘトになった体に元気が湧いてくる!美味しゅうございました。
草薙駅、とても綺麗+北口にローソンと手洗いがあり、利便性が高いなと。
【まとめ】
沼津土肥線は富士山+駿河湾の構図はもちろん、道中桜並木が多いコースでした。
山なのでヒルクライムする必要があったり、フェリーの時間を考えるとのんびり走れない、コンビニがないので補給ができない等、注意することは多いですが、自洗に準備をしておく、余裕持って計画を立てて走ることができれば、海と山を楽しめる、楽しいルートだと思います。
ただ、道幅が狭いわりに交通量が多いので後方からくる車や、見通しの悪い曲がり角の前では減速をする必要があります。道路の舗装状態も大瀬崎~土肥間は良いとは言えないので、思わぬ事故に注意、ですね。
次回は桜満開の時に来たいなと思いました。今度は土肥スタートかな。また会いに来るよ。